ペアガラスってすごい

ペアガラスとは、2枚のガラスの間に隙間を持たせて1つのユニットにした複層ガラスのことです。日本における複層ガラスは2枚で構成されているものが主流ですが、ヨーロッパでは2枚の間にさらにもう1枚をはさんだ、3枚のガラスで構成されている製品もあります。
この複層ガラスの機能の秘密は、ガラスの間の空間にあります。
複層ガラスのどこがすぐれているのか、日本における複層ガラスの位置づけとともに見ていきましょう。

複層ガラスの構造

複層ガラスは、2枚のガラス板を空間を持たせて合わせた窓ガラス用のガラスです。一般的な断熱材と同じ原理で、対流が起こらない状態の空気を封入することで外と内の間に壁をつくり、外気によりガラスが冷やされ、室内の温度が下がる、夏場の熱気により室内の温度が上昇する、といった事態を防ぎます。
より断熱性能を高めるためにガラスの間を真空にしたものや、アルゴンガスを封入したものもあります。

断熱性にすぐれ、省エネに

先に述べたように、外の空気の温度が室内の温度に干渉しないため冷房器具や暖房器具の効きが良くなります。これにより冷暖房費が抑えられ、環境にやさしいとともに家計にもやさしいのが特長です。

複層ガラスの断熱性は冬場の結露も防ぐ

複層ガラスは断熱性が高いため、冬場の悩みである窓ガラスの結露を防ぎます。
結露とは、室外の温度が低くガラスが冷やされたときに、ガラスの接している空気中の水分がガラスの表面に凝結することで起こる現象です。
複層ガラスでは、室内側のガラスには外の空気の冷たさが伝わらないので、理論的には結露は起こらないといえます。
しかし、据え置きではない石油ファンヒーター(煙突のないもの)などの開放型暖房器具を用いる場合は、水蒸気を含んだ空気が室内に排出されるため結露防止の効果は薄れます。

Low-Eでさらに快適に

Low-Eとは、複層ガラスを特殊な金属でコーティングしたもので、遮熱、断熱性にすぐれた複層ガラスです。
遮熱とは、太陽からの熱を反射する性能のことを指します。この性能が高いと、日射熱により室内の温度が上昇することを防ぐので、従来の複層ガラスに比べて断熱性が高まります。
また、Low-Eが紫外線をカットする機能も備えており、窓辺にいても日焼けの心配がありません。

多くの先進国が義務付け。しかし、日本では・・・?

このような複層ガラスは、エネルギー効率を上げ、環境に配慮する面から多くの先進国で使用を義務付けられています。しかし、日本では北海道などの寒い地域で普及するのに留まっているのです。
理由のひとつに、夏場の暑さや冬場の寒さがそれほど深刻ではない地域が多いこともあげられます。
日本では、従来のアルミサッシが多く普及しており、複層ガラスを用いる家庭は少ないのが現状です。
ここ数年では、東日本大震災後のエネルギー調整などを受け、少しずつ普及が進んでいます。
複層ガラスである「ペアガラス」が初めて商標登録されたのは昭和29年のこと。その頃から2枚のガラスで構成した複層ガラスの断熱性が認められていたのです。環境への配慮という視点でこれが推奨されるようになったのは近年のことですが、これほど長い年月をかけても普及しない背景には、日本人の窓ガラス性能への関心の薄さがありそうですね。

まとめ

いかがでしたか?夏場冬場の冷暖房費、抑えられるといってもどのくらい変わるのか実感が湧かないかもしれませんが、通常の複層ガラスに交換するだけで東京都では年間1万5000円ほどの空調費の節約になるといいます。
また、冬場に暖房をかけていても窓辺で感じるひんやり感や、夏場の冷房の効かなさが解消され、エアコンを切ってもしばらく部屋の温度を保てる、という使用者の声もあります。
環境にやさしく、お財布にもやさしい複層ガラス。機会があったら是非体感してみてください。その差に驚くはずです。

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